投稿日:2022年07月19日
朝10時、「じゃあ運動やりましょう!」と
Nユニットリーダーの掛け声からこの日のYoutube観賞の始まりです。
観賞と言っても指先や手を使った運動動画で、
画面の中のYoutuberと一緒にご利用者様も手や指先、足先を動かします。
面白いのは職員が前に出てご利用者様に「マネして下さいね。」といった運動ではなく、Youtuberが行う運動を観ながらご利用者様の横で職員も運動する点。
途中、「トイレに行きたい。」というご利用者様がおられました。
職員主導でこの体操を行っていたら、一旦運動を中断せざるを得ない場面ですが動画観賞なので止めることがありません。
結果、トイレ介助を希望するご利用者様と職員だけが席を立ち、それ以外のご利用者様は運動継続です。
この日は30分の運動の後、ドリフターズの動画も観賞され、ドリフのコントに笑い声が聞こえていました。
Youtubeの導入を決めたきっかけを32番館のNリーダーに聞いてみました。
「元々はどのように運動してもらうのか?機能訓練指導員とそのような話をする中で人前が苦手な職員に代わって。『動画で体操してみたら』という発想になりYoutubeを導入しました。」
導入して良かった点は?
「Youtubeなので運動だけでなく好みに合わせた動画を視聴出来ることです。」
この日、取材担当者が32番館を訪れたの際、職員はNリーダーのみ。
いつも一人で、居室対応している時には、フロアにいるご利用者様の様子が常に気になっていたそうですが、Youtube導入後はフロアから笑い声が聞こえてくることもあり、その笑い声に安心することもあるのだそうです。
「32番館は体操と今は美空ひばりとドリフが多いかなぁ。他のユニットはまた違うの見てると思います。」とNリーダー。
折角なので、隣の33番館にもお邪魔してみました。
33番館は歌謡曲、ちなみに34番館は通常のテレビ番組をご覧になられていました。
最後に機能訓練指導員にもYoutubeを取入れて良かったと思える点を聞いてみました。
運動はもちろんだけど、とした上で
「32番館にフラダンスが好きなご利用者様がおられます。フラダンスが好きだとアセスメントシートにも載っていなかったのに、動画を見ながら『私、昔やってたんで。』と嬉しそうに手だけ、動かしながら見せてくれたのが取り入れて良かったと思えた瞬間でした。」
特養にいたら毎日の変化は少なくて、併せて現在はコロナ禍で面会の制限も、外出制限もあり
一層変化が感じにくいかもしれません。
運動や趣味や余暇の時間をどのようにお過ごしいただくのか?
アイデアを出し合って変化を感じてもらう取組みに挑戦している法寿苑32番館です。