職場体験学習

投稿日:2024年09月26日

R6年9月、職場体験のため弘恩苑に高松市立協和中学校の2年生、3名に来苑いただきました。朝、一通り施設内を見学した後、ご利用者様とお喋り。弘恩苑がどのような施設なのかをご利用者様の声として聴いていただいていると看護師がやって来ました。

 

 

「これから口腔内の痰の吸引をします」と看護師。せっかくなので実際に吸引しているところを見学してもらいました。

 

吸引後、看護師から今回の処置の必要性と若い人なら、気にする必要がないようなことでも、高齢者にとっては大事に至る場合があることも聞いてもらいました。

 

次に体験してもらったのはベッドメイキング。シーツに皺があると身体が皺の部分でこすれ褥瘡の基になるので、なるべくピンと張った状態にするのだと実習担当のMスタッフ。家で自分のシーツや上布団カバーを交換した事が無いと答える学生様に「僕も弘善会に入るまで自分でシーツ交換したこと無かったです。」とMスタッフ。シーツの端は三角折りにするとズレたり皺になり難いのだと明かしてくれました。

 

また上布団カバーについてMスタッフが法寿苑在籍時代に高松南高の介護学科の学生様に教えてもらったエピソードを語っていました。「早くて、簡単で且つ綺麗に出来るんですよ」とMスタッフ。

 

さあ、では学生様にも挑戦してもらいましょう。

 

うん、綺麗に出来上がっています。

 

そうこうしている内に昼食の時間がやって来ました。

 

「あなたも食べなさい」と自分の食事を差し出すご利用者様。

「私達、お弁当持って来ているから、しっかり食べて下さい」と学生様。

 

午後からは入浴後のご利用者様の髪を乾かす介助からスタートです。

「普段ドライヤーを使うことない」という男子学生様もいる中、皆さん丁寧にご利用者様の髪を乾かしています。

 

1430分、ご利用者様とのお喋りでこの日の体験は終了となりました。

 

1日目の体験学習終了後、Mスタッフに話を聞いてみました。

「どこまで体験してもらったら良いのかに悩みながらスケジュールを組みました。結果少しでも興味を持ってこれからの学生生活に戻って欲しいとの想いからこの日のスケジュールになりました。まだ明日もありますが、何かひとつでも学生様の心に残るものがあれば嬉しいです。」との言葉がありました。

 

 

この日の取材を通じて取材担当者からも感想を述べさせて下さい。

 

研修は教える側の勉強でもあるのだとは弘恩苑リーダーの言葉。(新人研修3回目2021.12.15)ブログ)

枕カバーにしてもカバーひとつで枕を固くすることも出来れば柔らかくすることも出来ます。ご利用者様にとって固い枕が良いのか?柔らかい枕が良いのか?また固さを変えることにどのような意味があるのか?質問する取材担当者や学生様に専門用語ではなく、なるべく簡単な言葉で説明する姿に、これがプロの仕事なんだなぁと感じました。

 

最後の挨拶時「明日(2日目)は医務室の見学もしてもらおうかなぁと考えています」と介護長。皆さま、明日も宜しくお願いします。


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