ケアハウス弘恩ブログ 投稿日:2018年03月20日
年の瀬も迫った2017年12月28日(木)、弘恩苑では門松の準備が行われました。
先日竹林から切り出した竹は、見事に鋭角カットされて帰ってきました。業者さんの職人技に感服。素人ではなかなかこの鋭角が出せないのです。
香色苑、法寿苑でもそれぞれ門松を作っているため、各施設から材料を受け取りに来ます。
それではさっそく作ってみましょう。
●門松の作り方(弘恩苑方式)
1. 竹の長さ合わせ
3本の竹を、小→中→大と三段階の長さになるように切断します。これを左右一組作ります。
2. 菰(こも)巻き
漬物が入っていた樽に菰を巻いてテープで仮止めし、縄で縛っていきます。底の側を少し余らせるように巻いて、藁が底面から外向きに広がるように端を曲げればOK。これは一見簡単そうですが、巻いた菰が緩んで浮いてしまったり、余った部分を正確にカットする必要があったりと、コツをつかむまではちょっと難しい作業です。
3. 仮組み・土入れ
3本の竹を組み合わせ、針金で仮固定してから樽に入れて立てます。このまま土を入れると不安定なので、大小の石を隙間に詰めて竹を安定させてから、土を入れていきます。
4. 飾り付け
中央に葉牡丹を植え、松、南天、梅の枝などを飾って仕上げていきます。葉牡丹と南天は讃岐学園の事務長が大事に育ててくれました。松と梅は弘恩苑に生えているものを使用しています。
美的センスが問われる部分なのでここが一番の悩みどころ。華道の心得があればと思いつつ、残念ながらそういう人もおらず。それでもなんとかオリジナリティを追求してみましたが…果たしてどんなものでしょう。
あれこれ悩みつつ、なんとか出来上がりました。
弘恩苑では、特別養護老人ホーム・デイサービスセンター・ケアハウスの入口にそれぞれ飾るため、同じものを3組、合計6本を作らなければなりません。今年は施設事務長も含めた男性スタッフ4人での作業ですが、土や石の準備まで含めると、なかなかの重労働です。
そして、デイサービスとケアハウスの入口にも門松がセット完了!
これでようやく、お正月を迎える準備ができました。毎年恒例のささやかな手作り門松は、讃岐学園・法寿苑・香色苑でもそれぞれ用意され、松が明けるまで各施設の玄関で皆様をお迎えすることになります。
(豆知識)
Wikipediaによると、門松を飾るのは年内12月13日以降であればいつでも良いとされていますが、12月29日に飾るのは「二重苦」、さらに9の末日でもあるので「苦待つ」に通じるとされ、「苦松」といってNGなのだそうです。また、旧暦の大晦日にあたる12月30日や最終日の12月31日に飾るのは「一夜飾り」「一日飾り」といって神様をおろそかにするということから、こちらもNG。ということで、実質的にこの日(12月28日)が門松づくりの最終リミットなのでした。間に合って良かった!