投稿日:2018年07月03日
6月28日(木)午後、特別養護老人ホーム香色苑で避難訓練を実施しました。
特別養護老人ホームでは、年2回の避難訓練の実施が法律で義務づけられています。今回は、高松市消防局・高松東消防署員4名立ち会いの下、夜間の火災発生を想定した避難訓練が行われました。
想定火元は、特別養護老人ホームの一室。スタッフによる通報と初期消火対応の後、入居者の皆さんを迅速かつ安全に避難させて、取り残された人がいないかチェックしていきます。
防火管理者(兼介護スタッフ)のコメント:
訓練は大切ですが、利用者の安全が大前提。訓練中に無理を強いるようなことがあってはいけません。とはいえ、いざという時に何もできないようでは困るので、定期的な訓練は絶対に必要です!
訓練では、すべての動きを消防署員の方がチェックして、訓練終了後にプロの視点から総評していただきました。
その後、水消火器を使った放水訓練も行いました。消火器は、誰もが小学校時代からなじみのある防火アイテムのひとつですが、触ったことがない、またはもう何十年も触っていないという人は意外と多いものです。
※実物の粉末消火器は後片付けが大変なので、訓練用の水消火器を使っています。
水鉄砲のように断続的に使うのではなく、一度レバーを握ったら使い切るまで消火剤を噴射し続けるのが正しい使い方です。ちなみに粉末消火器の場合、舞った粉を吸い込むと、ほぼ無害ですがむせて大変なので、風向き・距離にも要注意(筆者体験談)。
特別養護老人ホームには、自動通報装置やスプリンクラー、避難誘導灯などの防火設備が必ず設置されていて、機器の定期的な検査も実施しています。しかし、災害発生時に入居している皆さんの命を守り、迅速に避難してもらうためには、こうした定期的な訓練は欠かせません。
訓練を繰り返し経験し、スタッフが災害対応のノウハウや平時の問題意識を共有することができて初めて、緊急時にも焦らず落ち着いた対応が可能になります。
参加したスタッフからは「普段から接している利用者さんの”命を守る”訓練の大切さを改めて感じることができたので、参加してよかったです」という声が聞かれました。
緊急時には職種に関係なく、全てのスタッフが災害対応のスペシャリストとなれるよう、今後もたゆまずに訓練や研修を続けてまいります。