投稿日:2018年03月03日
※本記事は、職員へのアンケートに基づいて行ったインタビューを再構成したものです。
――弘善会に就職してからのキャリアを教えてください。
大学卒業後、新卒で弘善会に入りました。介護職員として、弘恩苑の特養で3年、同デイサービスセンターで2年、法寿苑の特養で5年勤めたのち、出産・育児のためにしばらくお休みをしました。入職して3年勤続後には介護福祉士を、5年勤続後には介護支援専門員の資格も取得しました。
復帰後は、法寿苑デイサービスセンターの介護職員を経て、現在は法寿苑で特別養護老人ホームの生活相談員と、ショートステイの介護支援専門員を担当しています。
――学生時代は何をしていましたか?
中学校は卓球部、高校ではテニス部、大学時代は再び卓球サークルに入っていました。大学在学中にヘルパー2級を取得して、卒業時に社会福祉士と社会福祉主事任用資格を取得しました。
――弘善会に就職しようと思ったきっかけは何ですか?
大学3年生の時に、讃岐学園で1ヶ月間実習したことがあって、ここで働きたいと思い新卒求人に応募しました。結果めでたく採用されましたが、その時たまたま児童養護施設の職員に空きがなくて、特養に配属されたことがきっかけで、介護の仕事に携わるようになりました。もともとお年寄りと接することが好きでしたから、介護の仕事にも特に抵抗は感じませんでした。
――あなたが考える、弘善会で働くことのメリットは何ですか?
妊娠がわかった時、即座に夜勤シフトから外すなど、職場ぐるみで業務軽減の対応をしてくれて、すごく助かりました。仕事に復帰した今でも、休日などできる限り要望を聞き入れてくれるので、本当に働きやすいところです。職員の人間関係も良好ですしね。
――今まで仕事をしてきて、一番嬉しかったことを教えてください。
普段あまり話さないお年寄りが、自分がちょっと落ち込んでいた時に、心配して優しい声をかけてくださったことです。その方は認知症だったのですが、介護する側もちゃんと見られてるんだなと気がついて、嬉しさと同時に身が引き締まる思いでした。
――仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
お年寄りに話しかける時は、必ずしゃがんで同じ目線になるように心がけています。入って間もない頃はあまり意識していませんでしたが、デイサービスにいた時に、先輩たちがすごく丁寧に対応する様子を見て、改めて自分の姿勢を見直しました。
――あなたのストレス解消法は何ですか?
2歳の子供と遊ぶこと。休みの日には職場に連れて行って、同僚や顔なじみの利用者さんに可愛がってもらうこともしばしばです。こういう環境って、子供にもお年寄りにもいい刺激になりますよね。あとは美味しいものを食べることと、ゆっくり寝ることです。
――休日等、プライベートな時間の使い方を教えてください。
子供と近くの公園で遊んだり、家族で外出したり、友達と遊んだり。同期で採用されたメンバーはとても仲良しで、今でも時々集まることがあります。
――今後の目標は何ですか?
介護の現場にいた期間が長かったので、今の仕事になってずいぶん仕事の幅が広がりました。業務に必要な知識もそうですが、他職種や外部とのスムーズな連携だったり、ご家族の対応だったり、上司への適切な報告だったりと、学ぶことがとても多い毎日です。先輩方にサポートしてもらいながら、一日も早く自分も頼られる人間になれるよう頑張っています。
(最初に志した児童養護施設の仕事については?という質問に対して)子供が手を離れて時間の都合がつくようになったら、いずれまた挑戦してみたいと思っています。
――求職者のみなさんへメッセージをどうぞ。
出産・育児から復帰しても働きやすい職場です。イベントがある時には、職員の家族も参加できます。研修にも積極的に参加させてくれるので、向上心のある人にはとてもいい環境ですよ。
(取材担当者より)
最初に讃岐学園(児童養護施設)の門をたたいたことがきっかけで、介護の世界で働くことになったスタッフのご紹介です。弘善会では、業務に必要な資格等の要件を満たしていれば、高齢者介護と児童養護の施設間で異動するケースもあります。
配属先が当初の希望と違ったにもかかわらず、介護の仕事を10年以上続けてこられたのは、やはり本人の資質と努力があったからこそでしょう。介護福祉士とケアマネジャーの他に、社会福祉士の資格も保有するスペシャリストですが、話を聞いていると、現場目線でしっかりと地に足を着けて仕事をしている印象を強く受けました。子育て中の現在も、周囲の理解を得ながら、その知識と経験を活かせるポジションで活躍中です。
どんなに立派な制度があったとしても、それが利用しづらい職場ではまったく意味がありません。仕組みを十分に活用できる環境と、仕事にも子育てにも真剣に取り組む人材がそろって初めて、各種の制度は説得力を持ちうるんだなと改めて感じました。
(注:本記事は2017年12月取材時点での内容です)